FXは通貨売買で差益を得るシンプルな投資です。
また、FXとは、異なる2種類の通貨(通貨ペア)のレートの変化を利用して、その差額で利益を得る外貨投資です。
ところでFX、改正外為法以降、個人向けFXは徐々に参入業者が増えて、その利便性の高さから、株式投資に並ぶ資産運用の一手段として地位を確立しました。
2000年以降、2007年のサブプライムショック以前は円キャリートレードの世界的活況も影響して、市場が長期的な円安トレンドだったことも無視できません。
「円を売って外貨を買っておけば放っておいても儲かる」といった風潮も後押しし、資金を投じる個人投資家が爆発的に増えました。
日本の主婦層がFXのマーケットに多数参加して、「着物トレーダー」といった言葉が生まれたのもこの頃です。
多くの個人投資家がダイナミックに変動する為替市場に一喜一憂していました。
為替差益を狙うのがFXの基本のため、相場の上り下りに関係なく利益を狙えるのもFXの特徴です。
取引通貨ペアのレートが上がると思えば「買い」、下がると思えば「売り」から取引に入ります。
たとえば「1ドル=90円」の時、90円以上にドル高にシフトすると思えば「(ドルを)買い」、反対に90円以下トレートが動く、つまり円高ドル安にシフトすると思えば「(ドルを)売り」といった具合です。
これら の予測どおりにレートが動けば利益が出ますし、外せば損失が発生します。
仮に1万通貨の取引をしていれば1円の値動きで発生する為替損益は1万円になります。
こういったシンプルさも、FXが個人投資家に受けた要因かもしれません。